レゲエニュース CH7(チャンネル7)

2004年から2007年まで、レッドホットなレゲエニュースをピックアップしていたch7。

Vol.083-090
「UK Cup Clash 2005」




ハッ、と気付けば夏目前。今年の夏もこの日本で、世界中でレゲエをMush Upさせるために、みんなでサポートしていきましょう!
今回の「CH 7」は、再びMighty Crown! 日本を代表するサウンドがまたまたやってくれました。 時は4月16日(土)、ちょっと前のことなので、皆さんご存知かも知れませんが、UK Cup Clashの模様を、おなじみIrish & Chinのサイトから。

ロンドンで行われたUK Cup Clashには、何千人ものファンが集まったそうだ。ブースの前の方の場所を取ろうと、早い人は午後9時くらいから集まっていたそう。 前座を務めたのは、UKのサウンド「V Rocket」、なかなかイケていたみたいで、会場を大いに盛り上げてくれたようだ。 さて、クラッシュが始まったのは、午前2時15分。(午後9時から集まった人は、4時間は待ったことになる…!)

このクラッシュ、MCを務めたのはなんとあのNinja Man。Bad Man DJだけあって、このビッグクラッシュをそつなく開始させたようだ。 試合開始。Young Hawk、Tony Matterhorn、Mighty Crown、One Love、Immortal、Bass Odyssey、Black Katの順番でプレイ。 ルールはシンプルで、「ののしり禁止(no curse)」ラウンド1回、「ボーカル・ダブプレートのみ」ラウンド1回、「45のみ」ラウンド1回、「ダブプレート」ラウンド2回、そして最後にtune-fi-tuneラウンド。 各ラウンド10分間。脱落者なしのラウンドは、第1ラウンドのみだったようだ。
まずはYoung Hawk。2004年の「U.S. Rumble」のチャンピオンであるが、UKのレゲエファン達はうまく馴染めなかったようだ。 プレイはまぁまぁの出来だったそうだが、オーディエンスを感心させるようなセレクションはできなかったようで、第2ラウンドで脱落…。
Tony Matterhorn。JamaicaでのWorld Clashのときに比べたら、このロンドンでは良かったみたいだ。 得意の「しゃべり」が好調で、観客の心をつかんだようだが、「ボーカル・ダブプレート」ラウンドであまり良い選曲ができず、勢いがなくなったらしい。
このラウンドの後、MatterhornかBlack katのどちらかを落とすかでもめたようだが、結局Matterhornが脱落…。
レペゼン日本、Mighty Crownのパフォーマンスはジェットコースターのように浮き沈みが激しかったそうだ。第1ラウンドはGood、第2ラウンドはNo Good…。 「ボーカル・ダブプレート」で持ち直し、第4ラウンドではヒップホップの曲をかけてラウンドの勝者になったという。 「45」ラウンドはまぁまぁだったそうだが、とにかくtune-fi-tuneで圧倒的に強かったようだ。最後のtune-fi-tuneが彼らの優勝につながった。
イタリアのOne LoveはJr. Gongの「Welcome to Jamrock」など、選曲は良かったが、観客はついてこなかったみたいだ。彼らは第2ラウンドで脱落…。
UK代表、ご当地サウンドImmortalは、たくさんの人を驚かせたという。第1ラウンドはNo Good。第2ラウンドはちょっと良くなったが、最も良かったのは第3ラウンド。 ここではMighty CrownやBlack Katより点数が高かった。「45」ラウンドも良くて最終ラウンドまで進んだが、tune-fi-tuneで6対1でMighty Crownに負けた。 しかし、UKで戦ったヨーロッパのサウンドの中では最も上まで進むことができた快挙だった。
最もおもしろかったのがBass Odysseyだろう。ほとんどのラウンドで観客は彼らを支持したようだ。初めの3つのラウンドでかなり強くてこのまま行くか…と思わせたが、第4ラウンドでMighty Crownに負けてしまった。 「ののしり禁止」ラウンドなのにののしってしまい、第5ラウンドで脱落。ジャマイカ・ワールドクラッシュに続き2つのワールド・タイトルを連続して勝ち取るという夢は打ち砕かれた。
去年のチャンピオンBlack Katは7つのサウンドの中で一番最後だったので、まだかけられていない曲を探すのが大変だったのではないだろうか。 彼らの第1ラウンドは幕開けにふさわしい内容だったが、Bass Odysseyに対するライバル心剥き出しで、Black KatとBass Odysseyは激しく言い争っていたようだ。 しかしBlack Katのパフォーマンスは時間が経てば経つほど…。第4ラウンドで脱落し、Bass Odyssey、Mighty Crown、Immortalの3組が次のラウンドへ進んだ。

以上、UK Cup Clashに出場した各サウンドの様子を、Irish & Chinのサイトより紹介させてもらったが、やはりクラッシュは自分の耳で聴いて勝者を判断するのが一番。 日本のサウンドのレベルの高さ、DUBのクオリティの高さが実感できるでしょう。 テープで聴いたり、もちろん会場に足を運んだりして、夜な夜な「My Gun Ginger」を磨いていきヤーマン。 改めまして、Mighty Crownおめでとう、Big Up!
<2005.6.22><text:ca-spa>





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