レゲエニュース CH7(チャンネル7)

2004年から2007年まで、レッドホットなレゲエニュースをピックアップしていたch7。

Vol.035・039-041
「Report from UK」




レゲエが勢いを取り戻し、それどころか空前の盛り上がりを見せ始めたのは一体いつ頃からだっけ、、、。夜遊びの帰り道、ベロベロの友人達と車内討論会が始まりました。あるモノは「NO LETTING GO」からじゃなかったっけ?と言い、あるモノは「EVERYONE FALL IN LOVE」といい、SHINEHEAD?APACHE INDIAN?などなど芸人百出。しまいにゃあるケモノは「レゲエが勢いをなくしたことなど無い!」とポケットのラムをあおったり、、、、、。とにかく今、日本レゲエの勢いはとどまることを知らない、というのに反対できる人はいないハズ。上がっては落ち、落ちた以上に上がっては、、、を繰り返してきた感のあるレゲエを支えてきたのは、「昔っからレゲエ聞いてるヤツ」に他ならない。7inchismもそんな人たちを応援していきたいと、本当に願っています。

さて今回のch7は、そんな熱いバイブスが海を越えたという話題。隣のバラはなんとやら、そんな感覚は万国共通なのか、イギリスのあるwebサイト(このサイトのリンクコーナーにも載ってます)が、「1xtra in Japan - dancehall Nights,sumoFights,crazy Lights - 」と題して日本のダンスシーンをプチリポートしています。 ちょっと視点を変えて眺める日本のダンスホールシーン。このサイトはオーディオも聞けるんですが、このコンテンツのおまけとして日本の「あの」サウンドの人がインタビューを受けているビデオも見られます。リポートの詳しい内容は来週に!stay tune!!

このインタビューの模様は、イギリスのあるwebサイト上でビデオでも観れます!
http://www.bbc.co.uk/1xtra/events/japan/seani.shtml

Interviewer: Seani B (BBC Online)=SB
Interviewee: Simon (Mighty Crown)=S

SBのコメント
SB:日本で一番熱い場所、東京で一番熱い場所の渋谷に行ってきた。Oxford StreetとかSohoのように、熱いトコだったね。ヒップホップやR&Bはすごい人気で、ダンスホールもなかなか人気があるみたいだ。2つのレコード屋に行ってみたけど、なかなか良かった。でもダンスホールの拠点は横浜だよってみんなに言われてるんだ。でも本当にそうなのかな…。まわりを見てみてよ。Kingstonのようでもないし、BrixtonやBrooklynでもないし…。すごく静かなエリアなんだ。でもダンスホールは熱い音楽だろう? 話によると、ダンスホールの中心人物たちがこの横浜に住んでるらしい。これからMighty CrownのSimonにインタビューして横浜の魅力について聞かせてもらおう。

インタビュー開始(Simonの運転する車の中で)

SB:横浜は君のホームタウン?
S:ああ、俺のホームタウンであり、Mighty Crownのホームタウンでもあるよ。

SB:この街についてちょっと話してくれる?
S:日本では、横浜、東京、大阪がダンスホールの三大都市なんだ。ここから5分くらいのところででかいショーもやった。20,000人もくるようなショー。 年に1回、もう10年くらいやってるんだ。

SB:横浜の人々について教えてくれ。
S:ん〜、東京とは違うよね。もっとアングラっぽいというか…。東京がManhattanだとしたら、横浜はQueensとかBrooklynだね。そういうvibesだよ。

SB:みんなに「ダンスホールといえば横浜だよ」と言われるんだけど、それは本当?
S:まぁ、そうだね。大きなダンスはここにあるからね。まぁ東京や大阪もそうだけど。Mighty Crownはここだ。

SB:今までにどんなサウンドやアーティストがきた?
S:俺たちはT.O.K.とやったし、Elephant ManやSean Paulも来てるし、他に誰がいたかな…。いろんなサウンド、例えばTony Matterhornとか。

SB:なんでダンスホールは横浜に拠点を置いたんだと思う?
S:なぜか?う〜ん…、Mighty Crownがいるからだろ(笑)。

SB:君たちがここにいて、君らがダンスホールミュージックを押してる(広めてる)からだと?
S:ああ、俺たちは本当にダンスホールを押してるよ。この街の市長もレゲエについて知ってるんだ。それだけ広まってきているんだ。

SB:Mighty Crownについて話してくれ。
S:俺が17歳、18歳くらいのときに始めたんだ。Samiは15歳かな。俺たちはここで育ったんだ。この辺のレゲエクラブに行ったり。ここから5分くらいのところにも行ってたよ。そこでvibesを得たんだ。俺たちが最も影響を受けたのは、地元のいろんなサウンドなんだ。それからNYやジャマイカに行って、本当の意味でvibesを感じた。

SB:はじめの頃は、こういう音楽をプッシュするのは難しかった?
S:ああ、みんな「これはどういう音楽なんだ?!」って感じでね。歌詞も理解してなかったし。でも今は日本人のアーティストやDJやシンガーがいる。 Papa-B、Fireball、Mighty Jam Rock、Pushim、Moomin…、これでもまだ一部だけど。

SB:みんな横浜の人たち?
S:いや、そうではない。日本でのビッグアーティストの大多数は横浜出身だけど…。あと大阪もそうかな。

SB:Elephant ManやTony Matterhornなんかがここに来たときはどういう反応だった?
S:そうだな…、Matterhornは「togitogi」(パトワでしょう)なところだと言ってたよ。

SB:日本に来る何日か前に彼に会って、「向こうに行ったら誰に会えばいい?」と聞いたら「Mighty Crownだね!彼らと一緒にいれば、食事も女も全て面倒みてくれる」 と言ってたよ(笑)。
S:ああ、Matterhornはいつもいいホテルに泊まってるね(笑)。

SB:あいつはホテルの部屋を全然出ないんじゃないか(笑)?遊びに行ったり、食事に行ったり、人に会ったりするときは、どのへんに連れて行くの?
S:俺たちはずっとツアーをしてきて…。Matterhornが来たと思ったらもう次のサウンドが来るっていう感じで。 でも来たときは車に乗ってこの辺のバーに連れて行ったりしてるね。

SB:横浜の街を歩いてると、人に気付かれたりする?
S:ああ、ダンスホール関係の場所なら…。

SB:この辺でジャマイカ人に会うことはある?
S:この辺に住んでるジャマイカ人はあまりいないと思うけど、週末になると黒人がいっぱい集まってくるよ。 金曜の夜から、そこの道…、室町のあたりのクラブに来るんだ。

SB:最後に質問だ。ちょっとアドバイスをくれ。金曜の夜だとしたら、どんな曲をかけるべきかな?
S:う〜ん、Sizzlaは絶対だね。あとはT.O.K.、Elephant Man、Sean Paulだな。

SB:いいね。ダンスホールのニューリズムはこっちでもウケがいい?
S:ああ!

SB:いいね。とにかくもう一度、Big SoundのMighty Crown、SimonにBig Up!
S:Big Up BBC Crew! 日本からお伝えしました。Japan - England Connection、Boon!
インタビュー終了

SBのコメント
SB:どこに行っても、レゲエは万国共通だ。ミュージックも同じ、リズムも同じ…、女の子も同じだ! クラブの外に今いるんだけど、見てくれ(女の子たちがいる)。ちょっとくるっとまわってくれ。 クラブの外の風景は、どこに行っても同じだな。アサイラムでもここでも。 以上、BBCのSeani Bでした、Peace!

<2005.2.18〜><text:Caspa>





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